令和5年6月21日に開催された第3回定例会では、子育て支援施設や高齢者福祉施設の改修、更には市職員の配置や施設予約システムに関する質疑が行われた。
最初に、三納昭博議員が中央保育園の大規模改修計画について質問を行った。現在進行中のプロジェクトでは、子育て支援センターなどを集約した「ののいち子育てステーション」の設置を目指す。市長の粟貴章氏は、この施設が保育サービスや子育て相談の拠点として機能することを期待すると強調した。
続いて高齢者福祉センター椿荘の改修計画についても言及があった。市長は2025年度内に大規模な修繕を行う意向を述べ、老朽化が進んでいるため、具体的な改修スケジュールについて検討していると明言した。
さらに、市職員の配置計画についても話題に上がった。中田八千代総務部長は、必要に応じて柔軟に人員配置を変更する方針を示した。人口増加に対応するため、職員の配置を見直し、必要な部署に人員を確保する努力を続ける意向も表明した。特に、業務の複雑さに応じた適切な職員数の配置が重要であると強調した。
いしかわ施設予約サービスの運用開始に関し、山下かおり教育部長は、システム導入後の利用状況を報告し、実際の予約件数が400件になったことを明らかにした。しかし、シルバー人材センターからの担当者が新システム操作に難しさを感じ辞職する事例も報告され、今後の研修必要性が指摘された。これに対し、市は再教育を進めスムーズな運用を目指す方針を示した。
最後に、地震に対する備えについても議論が交わされた。特に安原透議員が提案した通電火災のリスク軽減に向けて「感震ブレーカー」の普及促進について、粟市長は研修や周知活動を強化する意向を表明した。今後も市民の安全を最優先し、効果的な防災対策の実施が求められる。
市議会は次回を29日に予定しており、さらなる議論の展開が期待される。