令和3年12月20日、野々市市議会は第7回定例会を開催した。
新型コロナウイルス感染症対策として、議員や執行部職員にマスクとフェースガードの着用が求められた。出席議員は定足数に達し、開議が認められた。
議長の中村義彦議員は、議案第71号から81号までの一括審議に入ると述べた。各常任委員会の委員長による報告も行われ、総務産業常任委員会の安原透議員は、「議案第75号の策定について賛成多数で可決した」と報告した。
議案第76号や第78号、第81号は全員一致で可決され、教育福祉常任委員会の杉林敏議員が報告した議案第77号についても賛成が得られた。議会では予算決算常任委員会の大東和美議員が、一般会計補正予算について詳細に説明した。
特に議案第71号に関する質疑が注目され、生活保護受給者が前年同月比で9%増加している背景が呈示された。新型コロナウイルス感染症による失業や、家庭内支援が困難な高齢者についても説明が行われた。
討論では議案第75号に対して、岩見博議員が反対意見を表明した。憲法第25条に基づく市民の生活権が侵害されていると指摘し、市が無視している問題を挙げた。さらに、子どもの権利やデジタル技術に対する懸念も述べた。
その後、向田誠市議員は賛成の立場から市民コミュニティやSDGsを重視する意義を述べた。このように、各議員の意見がしっかりと議論された。
議案第82号は、子育て世帯への臨時特別給付事業に関する補正予算が提案され、国からの支援方針を受けて、速やかに施策を進める重要性が強調された。回収される経費は529億8,203万円に達し、相応の検討が求められる。
議会は最後に閉会の宣告をし、継続審査の必要性を認識しつつ、重要案件を収束させた。