令和4年12月の野々市市定例会が開催され、新型コロナウイルス感染防止策の一環として、議員や執行部職員、傍聴者に対してマスク着用が呼びかけられた。会議は12月13日午前10時に開議し、出席議員は15名、休会前からの継続議会となった。
最初の一般質問では、朝倉雅三議員が富樫用水林口川の改修について質問。昨年の一般質問において、林口川の改修が行われた50年前の状態から多くの問題が報告されており、特に「内水氾濫が発生している」と指摘した。市民の声としては、河川の整備を求める声が多く、特に堀内地区の乳業工場が撤退することを受けて、下林地内と太平寺・堀内の間の河川整備を提言した。市長(粟貴章氏)は、県の農林事業との関係を強調し、河川指定の延伸を含め、今後の対応を検討する意向を示した。
次に、田んぼダムの実験結果について中藪建設部長が報告。田んぼダムは降雨水を一時的に貯留し、下流の急激な増水を抑制するものであり、実証実験では排水量の抑制効果が確認された。今後、農家への協力金や資材購入支援については検討中であることが伝えられた。
さらに、梅野智恵子議員は不登校の児童生徒へのサポート体制について質問。教育部長(山下かおり氏)によると、不登校児童は年々増加しており、低年齢化が進行していることが示された。教育行政では、子どもたちの居場所を確保することが重要視されており、特に学校内の支援強化が求められている。
総じて、議会での討議は幅広いテーマが扱われ、特に地域の課題や市民の声を反映した施策が検討されている様子が伺える。市としては、今後もこれらの問題に対して指導的に応えながら、地域の持続的発展を目指す姿勢が示された。