令和5年3月22日に開催された野々市市議会定例会では、重要な施策が幾つか議論された。
特に新型コロナウイルス対策や教育相談体制の強化が注目された。議長、中村義彦議員は、マスクやフェースガードの着用を改めて義務づけ、新型コロナウイルスの感染予防に万全を期すと強調した。
一方、市長の粟貴章氏は、教育相談体制の強化に関する提案を行い、特に昨年の自死事件を念頭に置いた対策の必要性を訴えた。市長は「今後もこのような痛ましい出来事が二度と起こらないように取り組んでいく」と述べた。
また、補正予算の議案も上程され、令和4年度の予算に対する補正案として、館野小学校の空調設備改修や除雪対応費用が計上されることになった。具体的には、206億9,610万3,000円の予算総額が策定され、経常収支比率が改善傾向にあることも見込まれると紹介された。
さらに、災害時の連携協定に関しても報告があり、株式会社ほっかほっか亭との協定が結ばれ、市内3店舗から飲食物を供給する体制が整えられることが明らかにされ、災害時における市民の安心を高める施策が模索されている。
議員の辞職については、馬場弘勝議員からの辞職願が提出され、異議なく許可されることになり、その後に議会運営委員の選任が行われるなど、組織運営の面でも重要な議題が扱われた。今回の議会では、今後の事務処理の効率向上に向けた取り組みが進められる予定である。
総じて、野々市市議会の定例会は、市政における様々な課題を議題とし、市民生活に直結する政策決定が行われる重要な場であり、今後も市民の意向を反映した施策が求められることが示唆された。