令和3年3月9日、野々市市議会にて開催された定例会では、新型コロナウイルス感染症を背景に、さまざまな課題が取り上げられた。特に注目を集めたのは、性的指向及び性自認(SOGI)に関する教育や人権問題、また関係人口やSDGs未来都市の推進である。
議員の西本政之氏が提起したSOGIに関しては、性的多様性を尊重するガイドラインの策定が求められた。市長の粟貴章氏は、性の多様性に対する理解と啓発の重要性を強調し、広域での取り組みの効果を述べた。
さらに西本氏は、教育現場におけるSOGI教育の必要性を訴えた。特に小中学校において、LGBTやSOGIに関する正しい知識を教えることの重要性を強調した。
次に関係人口に関する問題も取り上げられた。西本氏は、新たな人材が地域経済の担い手となることの意義を述べ、それに係る市の具体的な施策を求めた。市長は、関係人口を増やすための施策の必要性に同意しつつ、市民協働の重要性を語った。
また、SDGs未来都市に選定されることを目指す市の取り組みも議論された。SDGsに基づく施策が具体的にどのように進められているか、金沢工業大学との連携についても言及された。