令和3年第5回野々市市議会定例会が9月2日に開会した。
中村義彦議長は、出席議員15名を確認後、議会の運営について報告した。新型コロナウイルス感染予防策として、議員と関係者にマスクやフェースガードの着用が求められる。市民に対しては、感染防止策を引き続き徹底するよう呼びかけた。
市長の粟貴章氏は、ワクチン接種の進捗状況を報告した。高齢者を中心に接種が進み、65歳以上の高齢者の接種率が91.1%に達したことを強調した。また、12歳から18歳への接種券の発送も完了し、接種受付が始まることを伝えた。
新型コロナウイルスの影響で、地域行事に多大な影響が出ていると報告した。具体的には、今年も野々市じょんからまつりが中止となり、地域の交流や伝統文化の維持が懸念されている。その一方で、実行委員会は動画制作を行い、盛り上がりを見せている。また、平和都市宣言推進事業では、コロナ禍での事業の中止が続いており、職員が中心となり折り鶴プロジェクトを実施した。1,000羽の鶴が広島市に送られた。
さらに、土木や教育などの部門からの報告も行われ、特に観光施策については「ほっと石川観光プラン推進ファンド」を活用した施策が提案された。議案第47号から第64号までの18件が一括で審議され、詳細な説明が行われた。
また、国勢調査の人口速報値が公表され、野々市市の人口が57,260人、世帯数が26,143世帯であることが確認された。この人口増加率は石川県内でトップであり、市の取り組みが評価されている。
議会は次回の会議を9月9日に予定しており、今後の議案審議に向けた準備が進められる。議長は、地域の伝統を守り、平和都市としての理念を引き続き市民に伝える重要性を述べ、協力を求めた。