令和2年12月9日の定例会において、野々市市の教育や地域活性化に関する重要な議題が議論された。
議題の一つは、野々市明倫高校の定員変更に関する問題であった。北村大助議員は、来春に卒業見込みの中学生が9,849人と初めて1万人を割り込む見込みで、これにより定員減少が本市に如何に影響するか懸念を示した。
当該高校の生徒数減少について市長(粟貴章氏)は、少子化の影響があるものの、地域に密着した教育機関であると強調しながら、その魅力や愛着をどう守っていくかが重要だと述べた。また、校舎の歴史も踏まえ、市の取組との連携を強化すると表明した。
さらに、野々市明倫高校との連携を強化し、地域の活性化に貢献するため、市内の中学校からの進学率を向上させる施策が求められた。市長は高校の自由な活動を支援し、市全体をキャンパスとして利用できるよう努める意向を示した。
一方、少子化での教育の継続性を懸念する声も上がり、北村議員は高校生が地域に愛着を持ち、選ばれる学校である必要性を強調した。そのための専門学科コース新設の構想も提案された。
また、学校体育館における空調設備設置に関して、議長は地域への開放や防災拠点としての重要性を指摘した。粟市長は、既存の体育館には断熱性能に課題があり、効率的な設置方法について検討を進める意向を示した。
さらに、市制施行10周年に向けた施策についても、市長は市の魅力発信や地域への認知度向上のための新たなデザイン案について言及。ご当地ナンバープレートなどのリニューアルを再検討し、市民の愛着を引き出す取り組みを行うことを約束した。
今回の定例会議では、教育機関や地域活性化の重要性が再確認され、今後の施策についての期待が寄せられた。地域に根ざした教育の強化が、市の成長を支える重要な鍵として位置づけられたことが強調された。