令和3年12月3日に行われた行方市議会定例会では、一般質問が中心に進行された。その中で、特に藤崎仙一郎議員が多くの質問を行い、社会教育施設の管理や道路改良に関する課題を提起した。
その中で、藤崎議員は公民館の管理についての質問をし、現在の状況では老朽化が進んでいることを指摘した。さらに、本市が管理している公民館や地区館の利用状況についての詳細が求められた。教育部長の金田久美子氏は、現在18の社会教育施設が市民に利用されており、改修や廃止の検討が進められていると述べた。特に麻生公民館は、平成30年度より改修が行われたことが紹介された。
また、道路改良事業についても多くの意見が寄せられた。市長の鈴木周也氏は、道路整備が地域活動にとって重要であるとし、特に狭隘道路の拡幅が今後の課題であると強調した。高野市郎議員は、市道(麻)1-17号線の接続について確認し、特に排水対策の実施状況に関心を示した。他の議員からも意見があり、未整備の道路や危険箇所に対する早急な対応が必要であるとの声が上がった。
さらに、農業に関連する質問が行われ、特に水稲農薬空中散布について、実施状況や成果検証の報告がなされた。この散布の効果についても議論が行われ、農家からのフィードバックが重視されるべきとの見解が示された。このことは、他地域での成功事例を参考にすることも促された。
最後に、過疎地域の持続的発展計画についても触れられ、計画区域が合併で指定された地域に基づき進められていることが報告された。安定した地域経済や生活環境の保障が求められる中、今後の取り組みが期待される。行方市の課題は多岐にわたるが、議会を通じての市民の声を反映させつつ、政策の明確な方向性が示されることが重要である。