行方市の令和5年第3回定例会が9月11日に開催された。出席議員は18名で、会議はスムーズに進行した。特に注目されたのは高橋正信議員による一般質問で、災害対策や企業誘致、空き家問題などが取り上げられた。特に防災対策において、市長の鈴木周也氏は地域防災力を高める必要性を訴え、これからも地域の連携の強化を進めると語った。
高橋議員は台風の影響による被害報告を受け、行方市の防災計画について質問を続けた。市の防災計画は、東日本大震災や近年の経験を基にしたもので、現在も都度改訂を行っている。鈴木市長は、地域の防災力を高めるためには各地域の取り組みが重要であり、行政としてもその必要性を感じていると答弁した。
続いて、企業誘致に関する話題に移り、市内の企業誘致の実績や県外の企業からの引き合いの状況も報告された。特に東関東自動車道の開通に伴い、企業からの問い合わせが増えている現状を紹介し、さらなる誘致の計画についても言及された。水戸線沿線の企業誘致では、県や市が連携を強化し、特定の地域に特化した計画を策定しているとのことだ。
加えて、行方市の空き家対策についても議論がなされ、特に特定空き家の課題に対する解決策の必要性が強調された。市は、空き家の管理や利活用に向けた施策を進めていることを説明し、地域貢献を念頭にまちづくりを進める必要があると述べた。
最後に、高木正君による地域防災や市庁舎建設についての強い要望が市長に提出され、市長は地域の声に耳を傾けつつ、行政として責任を持って対処することを約束した。行方市は今後も議会と連携し、地域住民の安全安心を最優先にした施策を進めていく方針を示している。