鉾田市議会は、令和6年6月定例会において、農業振興や新庁舎整備の進捗、安全対策など多岐にわたる議題が話し合われた。
まず、旭中学校区の統合小学校整備事業について、教育部長の小松嵜智幸君は造成工事が計画通りに進んでおり、7月に建設工事の入札を行う予定であると説明した。また、2028年の開校を見越したスケジュールも厳守する見込みである。
また、農業振興に関しては、環境経済部長の長峰正一君が、主要品目の就農者数や生産額の減少が見られる中、農業後継者支援を強化する新たな取り組みを始めていると強調した。特に親元就農経営体育成支援事業の導入が期待されている。
次に、市民の命を守る施策について、福祉事務所長の佐藤嘉雄君は、要援護者名簿の更新と地域の民生委員との連携を強化していることを報告した。また、避難行動要支援者の登録状況を確認し、避難支援を一層強化する方針を示した。
さらに、カーボンニュートラル施策の推進についても取り上げられ、温室効果ガス排出量削減目標を策定したことが報じられた。市は2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、持続可能な取り組みを続ける意向を示した。
最後に新庁舎整備についても、建設候補地選定が進められていることを明らかにした。市長の岸田一夫君は、事業の重要性を改めて強調し、議会との連携を図りながら進めていくと述べた。今後の進捗にも注目が集まる。