令和元年9月9日の行方市議会定例会が開かれ、各種議題が検討された。当日の議題には、台風15号による影響に関する報告や、企業誘致、観光振興の施策が含まれる。
特に、台風15号の被害状況について、鈴木周也市長は、建物被害が30棟以上、また倒木が70カ所以上発生したことを報告した。停電も7,300件以上あり、避難所も設置されたが、人的被害はなかった。
さらに、企業誘致について、伊勢山仙寿氏が質問した。市長は、交通アクセスの利便性を活かした企業誘致の取り組みを強調。茨城県内での企業立地の増加傾向に期待を寄せた。具体的には、最近の実績として、製造業の拡張や新設が確認されており、地域産業の活性化に努めると述べた。
行方市の観光と賑わい振興の施策も焦点に上がった。特に、アントラーズホームタウンDMOによる茨城100kウルトラマラソンの開催が地域の活性化に寄与したとの報告もあった。市内外からの参加者が集まり、地元経済を押し上げることが期待される。その一方で、今後の課題として、より多くのボランティアの確保やトイレなどの施設の整備が挙げられた。
また、体育施設の利用状況についても言及された。教育長は、数値的なデータを基にした施設の利用促進策を示し、今後は交流人口の増加を目指す戦略の一環として、市外からのスポーツチームの合宿誘致にも力を入れる計画を述べた。