令和5年第1回行方市議会臨時会が、2023年5月11日に行方市議会議場で開催された。会議では新たな議会体制の構築を目指し、議長及び副議長の選挙、各種選任議案が審議され、承認された。
市長の鈴木周也氏は、議員当選への祝辞を述べた後、現在の地域課題についての認識を表明した。特に、コロナ禍や物価高騰、人口減少については、持続可能なまちづくりの観点からも重要であることを強調した。
議案の中で特に目を引いたのは、行方市の介護保険条例の改正案である。この改正は、新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減少した世帯の介護保険料減免措置を対象とし、制度をより多くの市民に優しくするためのものである。具体的には、令和4年度以前の保険料も含む形での減免が適応される。
更に議会では、専決処分に関する報告も行われた。報告第3号、報告第4号、報告第5号については、令和5年度の税制改正に基づく行方市税条例の一部改正案件や、国民健康保険税条例の一部改正が承認された。これにより、税負担の軽減が期待されている。
監査委員の選任についても、適切な執行を担保するために議会の同意を得て実施され、全議員から異議なしの了承を得た。
会議の最後には閉会の宣告がなされ、全議案は無事に承認された。今後の議会では、議会運営がスムーズに進むことが期待される。市民生活の向上に向けた議論がさらに深まることが望まれる。