令和4年3月に開催された行方市議会では、様々な重要議題が挙げられた。
特に注目されたのが「サイクリングロードの整備計画」である。在宅時間が長くなり、市外からの訪問者が減少する中で、観光資源の活用が求められている。この計画は、行方市の美しい自然を生かし、特に北浦側の魅力を引き出すことを目的としている。観光系自転車ネットワークへと繋げることで、交流人口の拡大を狙う。
また、農業を取り巻く現状についても議論が交わされた。高齢化や後継者不足が深刻である中、農福連携の取り組みが紹介された。この連携により、障害者の方や高齢者が農業に携わることができ、人手不足の解消が目指されている。具体的な支援策としては、農家への労働力確保が求められており、主要農産物の生産を維持するための取り組みが重要であるとされている。
さらに、犬・猫の殺処分ゼロの取り組みも強調された。特に猫のTNR(捕獲・去勢・戻し)活動が進められており、この活動は地域の課題解決に寄与するものである。市内での活動が今後も続くことが期待されており、ボランティア団体の協力を得て、動物愛護の意識を広める施策が実施されていく見込みである。
最後に、茨城空港へのアクセス整備についても触れられた。具体的には、国道355号線や県道からのアクセス道路が整備されることが宣言され、これにより観光産業の活性化、地域経済の成長が期待されている。行方市全体へのプラスの影響を与えることは間違いなく、今後の推進が鍵を握るとされている。
このように、行方市議会では地域の課題解決や観光機会の拡大、動物愛護に向けた取り組みが重視されている。市民参加型の施策が進められ、市内の発展がさらに加速することが期待される。