行方市議会は、令和２年第４回定例会を開催し、重要な議案が可決された。
この日の議題には、行方市債権管理条例の一部改正や、字の区域変更、財産取得に関する様々な議案が含まれていた。特に財産取得については、行方市の水の科学館の取得に対して賛否が分かれ、多くの議員から意見が出された。
反対意見を述べたのは、議員の高木 正氏だ。彼は、「国全体の財政状況が厳しい今、無駄な支出をすべきではない」と強調した。高木氏は、コロナ禍での国債発行の増加に触れ、行方市の未来に対する憂慮を示した。
一方、賛成意見を述べる議員もおり、小林 久氏は、「水の科学館は行方市にとっての重要な資産であり、市民にとって必要な施設だ」と述べ、取得の必要性を訴えた。この議案は、最終的に起立採決により原案通り可決とされた。
そのほか、行方市出産ほう賞金支給条例や、行方市スクールバス運行に関する条例の改正も承認された。
市長の鈴木 周也氏は、今回の補正予算案についてもコメントをした。補正予算には、新型コロナウイルス感染症に関する施策やひとり親世帯への支援が盛り込まれており、特に財政的扶助が求められている市民にとって重要だ。議場では、様々な修正の要望もあったものの、全体として予算案は問題なく可決された。市長は、透明な財政運営を続ける意思を伝え、議会への理解を求めた。
最終的に、すべての議案は滞りなく可決され、議会は閉会となった。議長の岡田 晩雄氏は、議員の労をねぎらいながら、今後とも市政に関与していく意義を議員に呼び掛けた。