令和3年第4回行方市議会定例会が開催された。
本定例会では様々な議案や報告が議題となり、議員による質疑が行われた。注目されたのは、行方市学習センター条例等の一部改正及び行方市文化会館条例の一部改正に関する議案である。
議案第79号では、行方市学習センター条例等の改正により、主に施設使用料の見直しが行われることが反響を呼んだ。高柳孫市郎議員が提起した質疑では、料金改定による年間約350万円の増収見込みについて指摘。教育部長の金田久美子氏は、従来の使用料金が、合併以降改定されていないため、維持管理費の増加と社会情勢を考慮し、改正が必要であったと述べた。
さらには、文化会館に関する議案第80号でも類似の料金改定が行われ、年間約100万円の増収が見込まれている。議員からは、コロナ禍の影響での利用状況に対する配慮が求められ、市民にとって利用しやすい料金システムが望まれる声が上がった。
あそう温泉「白帆の湯」、天王崎観光交流センター及び行方市北浦荘に関する議案第81号では、指定管理者の選定方法や管理料の推移が質疑された。高野市郎議員が、指定管理者に対する指導や経営実績について細かく質問し、経済部長の森坂政行氏が回答した。今後、指定管理者側の業務の要求水準書に基づいた運営の徹底が求められる。特に、サービスの質や施設の管理についての具体的な取り組みについて注視されている。
その他にも、道路の廃止や認定に関する議案や、令和3年度行方市一般会計補正予算に関する報告もなされた。議員からは、コミュニティの活性化や市民サービスの還元に関する意見が交わされ、活発な議論がなされた。
本日の定例会は、議題の承認をうけて休会の運びとなる。議会の運営や施設利用についての透明性と、地域コミュニティの強化を図りながら、住民の負担軽減を目指す姿勢が伺われる。