令和5年第2回行方市議会定例会が6月16日に開催され、議員による一般質問が行われた。
まず、11番の高橋正信議員が「将来に希望の持てるまちづくりについて」尋ねた。
この中で、霞ケ浦ふれあいランド再生整備事業の経過や新庁舎建設の今後の取り組みが焦点となった。市長の鈴木周也氏は、「行方市総合戦略に基づき、環境の変化に柔軟に対応しつつ、地域の活性化を図っていく」と述べた。
高橋議員は、「霞ケ浦ふれあいランドのスポットについて、市民の意見も反映されるべきだ」と訴えた。これに対し、市長は「多様な主体の連携が必要」と強調。
市の提供する環境や施設の重要性について議論が交わされた。
新庁舎建設については、現在地及び事業の進展状況が報告され、地域医療と庁舎建設の関連性が説明された。総務部長の幡谷恭一氏は、「旧救命救急センターの活用を通じて、地域医療の充実を図る」との方針を示した。市民が議論から置き去りにならないよう、その都度説明を徹底する方針が確認された。
また、議会の質疑応答の中で市民福祉部長の柏原久男氏は、帯状疱疹ワクチン助成について説明。「現在、国の方針を注視しつつ、他市の事例を参考にしながら、地域の健康を維持するための施策を計画している」と述べた。
各種要望に関する事項でも、生活道路の狭隘部分や排水整備の課題が浮き彫りになった。特に、豪雨時の土砂流出や水没に対する対策が求められた。建設部長は、「生活道路の整備に努めているが、多くの要望に対処するには時間がかかることを理解してほしい」との姿勢を示した。
最後に、選挙管理委員会書記長は、「投票率の低下を受け、今後も関心を持ってもらえるよう努力していく」との決意を表明。選挙理事会側でも、若者層への啓蒙活動が今後の課題であることを強調した。
議会終了後、議員たちは市民の意見を踏まえた施策を模索し続け、行方市の未来に向けた取り組みを進めていく意向を再確認した。市長は、「みんなで進むまちづくり」との意気込みを語り、議会は閉幕した。