行方市議会における令和4年第4回定例会は、12月5日に開催され、多くの重要な議題が取り上げられた。今回の会議では、特に女性活躍推進や持続可能な農業、新たな環境基本計画、市民の健康づくりなど、幅広いテーマについて活発な議論が実施された。
女性活躍推進に関して、中城かおり氏は、女性管理職の登用状況について具体的なデータを求めた。これに対し、総務部長の森坂政行氏は、現在の管理職における女性の割合を15.7%とし、前年度から変わらない状況であることを説明した。中城氏は、この状況を改善するため、業務改善や職場環境の整備が必要であると強調した。一方で、女性の働きやすい環境を作るためには、より多くの支援が求められていると指摘した。
続いて持続可能な農業についての議論も展開された。こうした中で、新規就農者の支援策や環境に配慮した農業、さらには有機農業の推進に関する議題が挙げられた。経済部長の高須敏美氏は、行方市としての新規就農者支援策や農業者への支援事業の取り組みについて語り、定期的な農場見学や就農相談会の開催を予告した。また、肥料価格高騰への対策として、有機農業の推進を進めていることも示した。農作業者に与えられる補助金制度に関しても説明がなされ、農業環境の保全についても意識が高まっていることが窺えた。
さらに、環境基本計画についても重要なコメントがなされた。中城氏は、地域の環境保全活動を守り育てるための意識向上について考察を述べた。特に、教育・研修の充実が必要であり、「環境を思いやる人づくり」が重要な施策として位置づけられていることが強調された。
市民の健康づくりに関する提案もあった。中城氏は健康診断の実施状況や、特に女性を対象にした健康支援について言及した。市民福祉部長の井川美佐子氏は、特定健康診査の受診率が向上していること及び、充実した健診環境を維持することの必要性を訴えた。
このように、多種多様なテーマが議論され、地域の発展に向けた前向きな取り組みについて参加者が意見を交わした。市民生活の向上、安心・安全な地域づくりを目指し、今後も具体的な施策を進める必要があると改めて認識された。