令和2年第3回行方市議会定例会が9月7日に開催され、進路指導や市道路線整備についての議論が展開された。この中で、新型コロナウイルスの影響下でも進路指導が継続されていることが強調された。教育長の横田英一氏は、キャリア教育を通じて、進路を選択する力を育てていると述べた。
特に、県立中学校の進学への関心が高まる中、各小学校での支援体制が整えられている。進路指導の具体的な活動として、職業人に話を聞く機会を設け、高校説明会や進路相談が行われることが説明された。しかし、通常の年間授業数が減少している影響もあるため、状況に配慮した個別指導が重要となる。
次に、市道路線整備に関するレポートが行われた。建設部長の飛田貢氏は、予算減少の影響を受けるものの、特に生活道路の整備が優先課題であることを強調した。行政区からの要望に基づき、選定された162路線において事業が進められており、維持管理の必要性が高まっている。
合併特例債を利用した幹線道路の改良案に関しても言及があり、(北)210号線の整備が今後の地域振興に寄与するとの期待の声が上がっている。また、東関東自動車道水戸線の進捗も報告され、用地取得率95%という進展が見られる。
さらに、使いやすい社会資源の提供が求められており、行方市の景観を向上させるため、クリーンで安全な駐車場の整備が検討されている。中でも、羽黒山公園下の駐車場整備については、自然の中での安全確保とアクセスの向上が重要とされ、地元住民からの要望も踏まえた議論が続けられた。駐車場から公園へのアクセスを確保するためのスロープ整備も計画されており、公共施設としての利用価値を高めていく方針である。
新年度予算編成に関しても、コロナ禍の影響を鑑みて予算配分の見直しが行われており、特に良質な公共サービスの提供と安全な生活環境の整備を優先する方針が示されている。地域振興策としてなめがたエリアテレビも評価され、情報発信の充実が求められる中で、市民とのつながりを強化し、持続可能な発展を目指している。市の向上と市民のための施策展開が期待されている。