去る令和5年6月9日に行方市議会の定例会が開会した。
議長の宮内守氏は、先般の大雨による災害に対し、議会の一同が心からお見舞いを申し上げるとともに、復旧作業の早期進展を呼びかけた。この会議は、改選後初の定例会でもあり、議員たちにはその重要性が強調された。
今定例会の議題には、議席の変更や会期の決定を含む多様な案件が上程され、全議員が内容を吟味する必要があった。具体的には、会期は令和5年6月9日から29日までの21日間とし、議席の変更については異議なく承認されている。
議題の中で特に重要な報告が11件あり、令和4年度の各種繰越計算書が含まれていた。報告第8号では、一般会計繰越明許費が4億3,903万5,000円に上るとしており、総務費や民生費などからの繰越が多く見られた。
鈴木周也市長は、開会に際して、自然災害の影響について真剣な姿勢で説明を行った。最近の大雨が住宅やインフラに与えた影響に言及し、十分な警戒が必要であるとした。特に、台風第3号の発生が警戒され、迅速な対応が求められるという。
また、就労環境の改善や新型コロナウイルス感染症対策についても言及があった。特に、感染症の位置付けが大幅に変わったことにより、地域の医療状況に懸念が表明されたが、感染防止対策を継続することも強調された。
さらに、補正予算案が提出され、経済的な環境に対する取り組みが求められる状況が続く。家庭向けの電気料金の値上げによる影響や、新型コロナウイルスへの持続的対応が課題として挙げられた。その中で、今次補正予算には事業者支援や生活者支援が含まれており、市民生活の安定が目指されている。また、教育や環境問題についても広範な施策が提案され、持続可能な発展に向けた意識が示された。
次回の議会は令和5年6月13日から開始される予定で、一般質問が行われることが確認された。議会は引き続き、市民の福祉向上に特化した振興策を展開していく構えを見せている。