令和4年3月3日、鹿嶋市議会は第1回定例会を開催した。議事日程には、複数の市政に関する一般質問が盛り込まれ、多様な課題が取り上げられた。
今回の会議では、特に消防団員数の減少問題が強調された。笹沼康弘議員は、現状について問及し、市民生活部長の久保重也氏が、消防団の数が780人から718人に減少したことを報告した。"10年前と比べ93人も減少した背景には、地域防災への意識の低下がある"と述べ、対応策の必要性を訴えた。
次に、野良猫の餌づけに関するトラブルについても議論された。この問題は地域住民の間で不衛生な状態を引き起こし、近隣トラブルに発展している。久保重也氏は、管理された餌づけと無秩序な餌づけの違いについて説明し、"現在、野良猫の餌づけに関する苦情は6件に上る"と述べた。野良猫の管理を促進し、地域住民との合意形成を図る必要があるとした。
さらに、鹿嶋市のウェルビーイング向上計画に関して市長の錦織孝一氏が発言し、"市民一人一人が健康な生活を送り、社会的なつながりを持つことが重要"と述べ、包括連携協定の背景と目的を説明した。
最後に、女性が働きやすい企業取り組みも焦点となった。政策企画部長の池田茂男氏は、"市内133事業所において女性の活躍推進が進んでいる"と報告し、特に医療や福祉分野において取組が活発であることを伝えた。市の女性支援の方針を明確にし、今後も働きやすい職場環境の整備を進める意向を示した。