令和元年6月12日、鹿嶋市議会第2回定例会が開催された。在籍する議員全員が出席し、議会は成立した。議事は、市政に関する一般質問が行われ、各議員が活発な意見を交わした。
栗林京子氏はまず、鹿嶋市の行政財産の借地状況について言及した。彼女は、行政による借地契約の長期化が市の行財政に与える影響について指摘し、現在の借地対応の件数と賃借料予算を質問した。政策企画部長の堀田博史氏は、全体で41の借地があり、約26万7,170平方メートルの面積を占め、賃借料は9,876万2,000円と説明した。彼女は、行政財産を借地で対応する姿勢に対し、市の判断に疑問を呈し、土地所有者との対話の改善について促した。
続いて、栗氏は多くの市民の意見を反映させるための新たな呼びかけが必要であるとも強調した。再び堀田氏は、買い取り希望の確認を重視しており、進捗を見せていると応じた。
さらに彼女は、市道、特に厳しい交通状況にいる子どもたちへの安全確保を庭田市道の整備状況に絡めて質問した。栗林裕氏は、道路の状況と整備計画に触れつつ、今年度の整備に向けた進行状況を共有した。このほか、栗氏は、医療未整備についても言及し、救急医療体制についての懸念を表明した。
続いて、質問を受けた教育委員会の佐藤由起子氏は、子育てに関する施策や各種支援体制の進捗状況について言及した。特に、統一地方選挙を経た後、子育て層を意識した施策の必要性が一層強調され、待機児童問題や支援の拡充が求められた。
鹿嶋市は、その発展を目指し、さまざまな施策を行っているものの、議員たちは市民の意見を反映する姿勢が求められると再三にわたり強調した。一方で、地域活動が個々の福祉として実践されていくためには、行財政面での支援も重要であり、政府に対する要望も必要であるとも述べられた。
最後に、税金活用の見直しや国からの支援要望について言及され、市民のセキュリティや生活向上に向けた真摯な取り組みが求められ、議論が活発に展開された。
本会議は、地元住民や外部からの指摘などを受け入れ、市の施策がどのように進展するかを見守る姿勢で締めくくられた。