鹿嶋市議会の令和5年第1回定例会が開催され、地域の重要なテーマが議論された。特に市政への一般質問が多く、さまざまな課題が取り上げられた。
5番の川井宏子氏は、国民健康保険について質問し、その中でも資格証の発行と適切な対応について強調した。健康福祉部長の野口ゆかり氏は、国民健康保険被保険者の資格証明書の交付措置について説明した。特別な事情がある場合には、別途対応をする方針である。
教育行政についての質問では、幼児教育や学校給食の無償化が取り上げられ、川井氏は特に家庭の負担軽減を訴えた。教育長の川村等氏は、財源確保が難しい現状を説明し、引き続き国や県への要望を進める意向を示した。特に、学校給食の無償化は、子育て世代にとって切実な問題であり、さらなる支援が求められている。
インボイス制度についても多くの議員が言及した。免税業者に対する影響が懸念され、経済振興部長の桐生進一氏は、インボイス制度が地方自治体や事業者に及ぼす影響について述べた。特に、インボイス制度導入により、免税業者との取引がどのように行われるかが焦点となっている。地方自治体としての対応が求められる中、議員は市民や事業者への情報提供が重要であると強調した。
また、シルバー人材センターへ向けた支援も議論され、シルバー人材センターの事業運営についての見解が述べられた。
新しいサッカースタジアムの建設について、市長の田口伸一氏は、新スタジアムの候補地が鹿嶋市内に決定するよう努力していると発言し、周辺の環境整備についても言及した。市道やインフラ整備に伴い、県道鹿島線の整備も進められているとされ、観光振興への期待が寄せられている。
議論は多岐にわたり、特に市民生活に直結する医療や教育、経済の支援が重要視されている。議会では、国の政策と地方の実情を照らし合わせながら、具体的な対策が求められる。特に、国民健康保険や教育、経済支援に関する質問が多く挙がり、各部門での取り組み強化が必要さを実感させられた。市民の安全と福祉を守るための行政の対応が求められ続け、鹿嶋市は今後も課題解決に向けた努力が期待される。