鹿嶋市で行われた定例会では、防災対策や子育て支援策の充実が議論された。
まず、防災対策については、災害時における市民の生命、財産を守るための基本方針が確認された。市長によれば、鹿嶋市では災害が発生した際、まず人命の安全を確保することが最優先される。さらには、地域住民の力で災害から守るコミュニティの形成や、災害対策本部の機能強化、本庁と消防団の連携についても具体的なプランが示された。
今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮しつつも、地域防災訓練が行われ、避難所の開設及び運営の訓練が実施された。この訓練からは、訓練に参加した市民の方々が避難所運営の重要な役割を果たせることを認識し、日常からの準備が不可欠であると意識する機会となったことが報告された。
続いて子育て支援策が取り上げられた。鹿嶋市の子育て世代包括支援センター「りぼん」では、妊産婦や乳幼児への早期支援が実施されている。特にハイリスク妊娠に対する支援は重要であり、妊娠届出時にアセスメントを実施し、必要に応じた支援計画を立てる体制が整備されていることが強調された。これにより、児童生徒が安心して育つ環境を提供するための政策が進められている。
また、ファミリーサポートセンター事業についても話題となり、地域の方々が利用しやすいように、様々な方策が講じられているが、利用促進にはさらなる努力が必要であるとの意見も出た。特に、保護者への周知活動を強化し、協力会員の募集を進めることで、地域全体の子育て支援力を高めることが望まれる。
最後に、高松小中学校の一体化については、教育の連携を進めるための取り組みが注目されていた。小中一貫校としての取り組みが進む中、地域のニーズを満たす新しい学びが提供されることが期待されている。