令和4年6月9日に開催された鹿嶋市議会の定例会において、市政に関する一般質問が行われた。質問内容は多岐にわたり、特にスケートボードの環境整備やデジタル地域通貨の導入に関する意見が挙がった。
まず、スケートボードに関する質問が、多くの市民からの支持を背景に親の心理や環境整備の必要性が強調されている。市には公共のスケートパークが存在せず、近隣の神栖市にあるような施設の設置を期待する声が多かった。議員たちは、地域の青少年のために安全に楽しむことができる施設が必要と述べ、市長は「地域の特色を生かしたスポーツ環境の整備を検討する」との意向を示した。
次に、デジタル田園都市国家構想についても言及があった。市長は、鹿嶋市では最近のデジタル化を進める取り組みとして、鹿島アントラーズやメルカリとの連携によるプロジェクトが進行中であると説明し、全ての市民が恩恵を受けられるよう心がける必要性を説いた。また、デジタル地域通貨についても、他市の先行事例を参考にしながら、地元経済の活性化を図りたいとの意向を示した。
生活排水問題については、公共下水道、農業集落排水施設、合併浄化槽の3つの整備方法が説明され、合併浄化槽が普及率の面で課題を抱えていることが確認された。市民からは、年間の維持管理費用等に対する支援を期待する声が上がったが、市としては十分な支援は難しいとの答弁があった。これらの情報は市民生活に直結するため、しっかりとした説明責任が求められた。
最後に、新可燃ごみ処理施設の建設について話題が及び、環境の事前調査が行われ、本予定地に関する様々な課題が確認された。市は利活用の可能性を省みながら進めている様子で、協議の結果、仮置場の検討を進める必要があると判断している。また、地域防災力の強化が強調され、防災士の育成や気象庁との連携が重要であるとの認識が共有された。
全体を通じて、参加議員たちは市民がより良い生活を送れる環境整備に向けて様々な観点から提案を行い、市役所もそれに応じた答弁をして姿勢を見せていた。この議会が鹿嶋市の未来にどのような影響を与えるのか、今後の展開が期待される。