鹿嶋市議会第3回定例会が令和5年9月5日に開かれた。市政に関する一般質問が議題とされた。本会議ではまず、議員から鹿嶋市男女共同参画計画に関する質問が行われ、池田芳範議員が中心となって現行の施策やその進捗に言及した。
池田議員は、「男女共同参画は全ての人に関わることであり、若い世代に向けたライフキャリアデザインに関する取り組みが重要である」と強調した。この中で、ライフプランニング事業が市内高校で実施されたことや、男性の社会参与がますます重要であることが議論された。さらに、「鹿嶋市の目指すべき将来の姿」としての「輝いて自分らしく生きられるまち鹿嶋」の実現に向けた施策の必要性も話し合われた。
次に、公共交通の状況については、内野敬仁議員が鹿嶋市におけるデマンド型乗合タクシーの利便性や課題を指摘。これに対し市長は、「現在、利用者の利便性向上に努めている」と応じた。特に、鹿嶋市は今後、高齢化社会における交通ニーズの変化に対応するため、公交体系の見直しやコミュニティバスの利用促進が重要だとの認識を示した。
医療機関におけるマイナンバーカードの活用状況について、菅谷毅議員が質問を行い、現在の普及率は約85%であることが報告された。具体的には、78の医療機関で導入が進んでおり、今後の手続きに関しては市民に対する周知の重要性が指摘された。
さらに、鹿嶋市職員の人材確保と育成に向けた施策も質疑された。人事制度の改善や特に民間からの人材の採用について、給与制度とのリンクを明確にし、動いている事業が多くなる中で人材の確保が難しくなることが予想されると述べられた。市長は、「今後の組織運営において、特に行政サービスを持続的に向上させるための財政基盤の強化が重要」とし、適切な人事政策の運用に努める意向を表明した。