令和6年6月6日、鹿嶋市議会第2回定例会が開催され、市政に関する一般質問が行われた。
議会では、教育問題、特に不登校や中学校部活動、地域移行に関する取り組みが詳細に議論された。特に、近年の不登校生徒数の増加に加え、鹿嶋市の若年人口が減少している現状が指摘された。教育委員会の報告によると、市内の小中学生の不登校児童は昨年度73名、中学生150名で、全体の教育環境を脅かしている。
栗林 京子議員は、観光振興についても言及し、地域資源を活かして観光業を育てることの重要性を強調した。市長は、観光振興施策の見直しを進め、稼げる観光を目指す必要性を述べた。さらに、鹿嶋神宮や地域の観光地に焦点を当てた施策展開の考えも示された。最近、観光庁によると国内旅行消費額の回復が見られる中、鹿嶋市もその波に乗り遅れないよう意欲的に発信していく方針だ。
一方で、逃すことなく注意すべきはシニア層や観光客が快適に過ごせる環境づくりである。多くの参加者が集まる中、観光地としての魅力を高めると同時に、地域住民への配慮も忘れないよう、観光施策に結びつけられる。
さらに、熱中症対策も重要なテーマの一つとして取り上げられ、今後の気温上昇を考慮した環境づくりが求められた。市として、クーリングシェルターの設置や開放を進める予定であり、地域全体で協力し、災害時だけでなく日常からの互助精神を養うことが重要とされている。
最後に、地域住民から要望があったボランティア活動の推進、共助の重要性についても強調された。ボランティア団体との連携を強化することで、災害に備えつつ市民同士が支え合う、協力し合う環境の構築が期待される。