令和5年9月6日、鹿嶋市議会の定例会が開催され、市政に関する一般質問が行われた。防犯対策や市役所駐車場の有料化、小学校統廃合、市民の金融リテラシー向上、神栖市との合併、東関道延伸など、様々なテーマが議論された。特に重要視されたのは、奨学金返還支援制度や地区防災計画についての見解である。
議長の内田政文君が会議を進行する中、防犯対策については5番議員の中薗薫君が質問を行った。中薗君は市役所の防犯カメラ設置や最近の爆破予告に対する市の対応に関する詳細を求めた。この問いに対して、総務部長である細田光天君は、現状の対策を説明しつつ、市民や職員の安全確保に引き続き努める意向を示した。
次の質問には、市役所の駐車場の有料化に関する事項が登場。中薗君は、高速バス利用者が市役所駐車場を長時間占有していることに触れ、有料化を検討するよう提言した。細田部長は駐車場運営上の課題を指摘しつつ、有料化の検討をする姿勢を明らかにした。
小学校の統廃合についての質問では、実際問題としての少子化対策の一環として取り組みが必要であるとし、教育委員会長の川村等君が市の方針を説明した。特に、教育環境改善に向けた保護者の意見を重視していく姿勢が強調された。
続いて提起された市民の金融リテラシー向上に関する質問は、近年の経済事情に伴い、特に子どもたちに対する金融教育の必要性が広く認識されていることが紹介された。
神栖市との合併問題に関しては、未来かしま会派の議員たちが合併のメリットとデメリットについて議論を深めた。市長の田口伸一君は、合併は必要な時期の判断が求められると述べた。それに対し、農業や地域産業の活性化が合併の鍵になる可能性があると見解を示した。
最後に、各議員からふるさと納税の現状分析や推進策が議論された。市税の充実を図るための戦略的なアプローチが求められ、田口市長は給与や経済的支援策の重要性を強調した。