鹿嶋市議会第4回定例会が令和5年12月12日に開催され、市民生活に大きな影響を与える議題が討議された。特に自治会問題、児童クラブの昼食提供、帯状疱疹予防接種の助成や補聴器購入の助成、サクラてんぐ巣病対策、観光行政、ライドシェアの導入、物価高騰対策などが主要なテーマとして扱われた。
自治会では、加入率が減少している現状が指摘され、その対策として市が積極的に情報提供やイベントの開催支援を行っていることが報告された。加入率が過去10年間で著しく減少しており、市は住民への参加を促す努力が求められた。
また、児童クラブにおける昼食提供については、保護者の負担を軽減する観点から、他市の事例を参考にしつつ、導入の可能性が調査されるという。特に共働き家庭にとって、子どもの昼食は大きな懸念事項である。
そのほか、帯状疱疹予防接種や補聴器購入に対する助成についても検討が進んでおり、特に高齢者の福祉向上が期待されるところである。サクラてんぐ巣病対策については、疾患の進行抑制のための剪定作業が進められているが、根本的な対策が求められる。
観光行政では、鹿島神宮をはじめとする観光資源があるにもかかわらず、日帰り観光客が多数を占め、宿泊施設の不足が顕著であるとの認識が共有された。特にバーベキューなどの新たなニーズに応える環境づくりが求められ、観光と経済の結びつきを強化する施策に期待が寄せられた。
さらに、若年層や外国人の受け入れを進めるため、ライドシェアの導入や企業誘致の方法も提案され、地域活性化に向けた具体的な施策が議論された。物価高騰や景気後退が進む中、鹿嶋市は、今後も厳しい財政運営が予想されるが、地域の活性化に向けた方策が求められている。