令和2年9月28日に開催された鹿嶋市議会第3回定例会では、数多くの議題が審議された。
特に注目されるのは、令和2年度の鹿嶋市一般会計補正予算(第8号)をはじめとする複数の補正予算である。報告者である予算決算常任委員会の委員長、小池みよ子氏は、細部にわたりその内容を説明した。例えば、RPAシステム導入の目的や経費内訳、補正に至った詳細な理由等が質疑の対象となり、多くの議員がその妥当性を吟味した。
次に議題に上がったのは、子育て関連の条例改正案であり、議案第44号及び議案第45号の内容が綿密に審議された。文教厚生委員会委員長の河津亨氏は、"特定教育・保育施設に関する基準が改正されたことに伴い、保育士の勤務環境の改善に資するものである"と、改正の主旨を強調した。
しかし、議員たちからは条例改正に対する懸念の声も上がった。立原弘一議員は、家庭的保育事業の規基準に対して、一般的な課題も挙げ「保育士の待遇が改善されずしては、根本的な問題が解決しない」との見解を示した。
これに続き、公共事業に関連する議案である市道路線の認定及び変更が審議された。この件についても、都市経済委員会委員長の宇田一男氏は、現地調査や道路整備の進捗状況を報告し、全会一致で可決された。
さらに、今回は請願もいくつか提出された。教職員定数改善や選択的夫婦別姓制度に関連する請願が採択され、多くの議員がそれぞれの重要性を認識。特に、教育に関わる請願は実質的な補助となるものと期待された。
このほか、新型コロナウイルスの影響を受けた地方財政に関する意見書も可決され、"地方税財源の確保"が強く求められた。
最後に市長の錦織孝一氏が、議会での議論が全て原案通り可決されたことに感謝の意を述べ、新型コロナウイルス対策についても引き続き注意を促した。市長は、市民が自らの責任と共に健康管理を行い、経済活動を活性化させる方向に進むことを呼びかけ、会議は無事に閉会した。