潮来市議会の令和3年6月定例会が開催され、市政に関する重要な質問が行われた。
志村一議員は、牛堀町民プールの撤去計画及びプール脇駐車場の整備について詳細に質問した。プールは20年間使用されておらず、防犯上の懸念があると述べ、撤去の具体的な時期と跡地の利用計画について確認したところ、額賀総務部長は令和3年度に解体工事の準備を進め、跡地は山砂等で埋戻し後、地域意見を反映した利用を検討フする方針であることを示した。
また、独居高齢者支援に関する質問では、市民福祉部長の茂木衛氏が、地域民生委員の活動や、孤立防止のための見守り体制の確立が進められていることを説明し、必要な支援が求められる状況にあると強調した。280人以上の独居高齢者へ向けた支援体制の構築が急務である。
水郷北斎公園の環境整備については、志村議員が公園の除草作業やトイレ環境の改善を求めると、建設部長の本村敏行氏は新たな案内板の設置やトイレ管理の改善に取り組む意向を示した。
さらに、コロナワクチンについての議論も行われ、行政からの支援要望により、接種体制が強化される可能性があることが示唆された。特に、高齢者や小児の接種に対する情報発信が、一層求められているとの認識があった。
鳥獣被害防止についても言及され、イノシシによる農作物被害の現状が報告された。環境経済部長の榊原徹氏によると、本市内では953事業所に対して感染防止給付金が支給されるなど、農業者への具体的な支援策が講じられている。特に市内の生産者が直面する危機を克服するために、電気柵の設置補助や罠の使用などが提案された。
最終的に、潮来市は市民の意見を取り込みながら、さまざまな課題に対する施策を進めていくことに重点が置かれ、議会での質疑を通じてさらなる期日とアクションが求められることとなった。