令和3年3月12日、潮来市議会の定例会が開催され、重要な議案が審議された。
特に注目されたのは、議案第16号の後期高齢者医療特別会計補正予算の撤回である。この撤回は、市長の原浩道氏から提案されたもので、内容に修正を加える必要が生じたためである。市民福祉部長の小沼雅義氏は、この件について「必要な理由から撤回する」と説明した。
また、議案第1号、男女共同参画基本条例の一部改正については、多くの質疑が上がった。特に平田健三議員がその主な改正内容について質問を行い、企画調整課長の草野吉広氏は、「改正の背景として、男女共同参画社会基本法と配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律を踏まえたからである」と述べた。この改正は、特にセクシャルハラスメントの規定についても見直しが行われた。
議案第2号に関しては、特別職の非常勤職員の報酬及び費用弁償についての改正が提案された。こちらも多くの議員から質疑が上がり、総務課長の実川智史氏は「これは、地域の状況に合わせたもの」と説明し、その必要性を挙げている。
さらに、潮来市国民健康保険税条例の改正も議題に上がった。税務課長の村田慎一郎氏は、「基礎控除の引き上げにより、市民に不利益が生じないよう配慮される」と強調した。
議案としては、議案第18号から第24号にかかる予算も提案され、予算特別委員会に付託されることが決定した。今後の審議結果は3月22日の会議で報告される予定である。また、茨城県後期高齢者医療広域連合議会議員一般選挙についても、ほぼ全議員の同意を得て行われた。
最後に議会は、各議員に対し、質疑の際には簡潔に述べるよう促し、議会の運営の円滑化を図るとの考えを示した。