令和3年第4回潮来市議会定例会が12月1日、潮来市議会議場で開会した。
この会議では、市長の原浩道氏が、潮来市市制施行20周年を迎えたことに言及した。彼は、少子高齢化や気候変動という厳しい環境の中で、地域の発展に向けた取り組みが必要であると強調した。
原市長は、コロナウイルスの影響で縮小された記念式典にも触れ、地域への感謝を示した。さらに、個々の市民が健康で生活できる社会を目指し、安心・安全な環境づくりに取り組むことを約束した。
新型コロナウイルスについても言及。市内のワクチン接種率が89.1%に達したことを報告し、追加接種券を市民に送付することも告知した。また感染拡大防止策を引き続き徹底するよう求めた。
議事では、承認第6号から第10号までの議案が提出された。この中には潮来市職員の給与条例廃止に関するものや、一般会計補正予算が含まれている。一般会計補正予算においては、歳入歳出それぞれ2億151万1,000円の追加を見込んでいる。この金額には、新型コロナウイルスワクチン接種のための国庫補助金や、ふるさと納税の寄附金が含まれている。
議案第50号から第54号までの提案も行われ、特に国民健康保険条例の改正が注目されている。出産育児一時金の支給額を40万8,000円に引き上げる改正が提案され、これは来年4月1日から施行される予定である。
また、総務部長が発表した議案の中には、災害復旧工事にかかる工事請負契約の変更に関するものも含まれる。変更契約が必要な理由には、土砂災害による影響や地盤の特性がある。
最後に、議会はスムーズな進行のため、12月2日から12月7日までの休会を決定した。議員らはその後、12月8日に再び集まり、提出された議案に対する質疑を行う予定である。