令和4年第2回潮来市議会定例会が、令和4年5月31日午前10時に開会された。
出席した議員は全15名で、議長の箕輪昇氏が開会の挨拶を行った。会議では新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、適切な対策が取られていると強調された。
会期は18日間、令和4年6月17日までと決定され、その後、日程に従って各議題が進行した。特に注目されたのが、原油価格や物価高騰に関する市民生活を守るための意見書の提案であった。提出した飯島康弘議員は、「国に対して市民や事業者を守る支援策の実施を求める」と述べた。賛同した他の議員も含め、多数がその必要性を認識していることが示された。
市長の原浩道氏による挨拶も行われ、潮来市の新型コロナワクチン接種の進捗状況や、市内イベントの復活についても言及された。特に、「第71回水郷潮来あやめまつり」が5月20日に開かれたことが紹介され、コロナ対策が施された運航経路の変更等が行われた。
さらに、議案の承認についても議論がなされた。今回の承認第4号は、令和4年度潮来市一般会計補正予算に関するもので、新型コロナウイルス感染症の影響で困難な状況にある低所得者の子育て世帯に対する特別給付金を支給するためのものである。そのため、歳入歳出予算の総額が132億4,931万2,000円に範囲されることが提案された。これらは低所得世帯への経済的支援としての重要な内容であり、この決定が市民に与えるポジティブな影響が期待されている。
また、学校給食の無償化といった福祉面での取り組みも進められている。今年度から市内小中学校全児童、生徒の給食費が無償化され、経済的な負担軽減が図られることが確認された。そして、新たに導入されたスポーツ施設の改善や地域振興策など、多くの新しい計画が公表された。
潮来市では、新型コロナウイルスの影響を受けつつも、地域経済の復興や市民福祉の充実を図る取り組みが着実に進められている。市議会の審議を通じて、今後の市政運営が注目される。