令和元年第1回潮来市議会臨時会が、10月21日に開会した。
市長の原浩道氏は、挨拶の中で台風19号による甚大な被害を報告した。亡くなった方々への哀悼の意を表し、被災者への支援を促す姿勢を強調した。さらに、台風15号による復旧作業についても触れ、復旧支援が続いていることを説明した。
今回の臨時会では、令和元年度潮来市一般会計補正予算(第3号)が主な議題となった。この補正予算は1億1,359万8,000円を追加し、130億8,488万6,000円に達する。主には台風15号に伴う公共施設の災害復旧に関する経費が含まれていることが述べられた。
この補正予算に関して総務部長の柿崎純一氏は、歳出の内訳を詳細に説明。特に光を当てたのは被災者生活再建支援金で、これは台風15号の影響を受けた家庭を支援するためのもので、4,500万円が計上されている旨が伝えられた。なお、支援金は県と市の合計で支給される見込みで、具体的な申請件数として445件が挙げられた。
質疑応答において、兼平好一議員はこの支援金の算定基準について質問した。今泉典子社会福祉課長が、具体的な金額の内訳を詳しく説明した。大規模半壊の場合、基礎支援金を含む金額の計算方法が述べられた。
討論は行われず、補正予算案は原案の通り決定された。この臨時会は1日の会期として、終始にわたり異議のない運営が行われた。議長の薄井征記氏は、すべての議題が終了したことを報告し、会を閉じた。