令和3年3月11日、潮来市議会第1回定例会が開催され、複数の重要なテーマについて質問が行われた。
市政一般に関する通告質問では、議員たちが市の施策や現状の課題について意見を交わした。特に、阿部慶介議員からは前川運動公園における人工芝サッカー場の整備について詳しい質問があり、建設部長の石津利衛氏は人工芝化の進捗状況や照明設備について答弁した。その中で、人工芝化に向けた工事は2023年度内に完成する予定であり、予約状況としてオリンピック開催時には臨時駐車場として利用される旨も説明があった。
続いて、潮来市のコロナワクチン接種体制についての質問も行われた。この中で、市民福祉部長の小沼雅義氏はワクチン接種プロジェクトチームを設置しており、今後の接種体制について具体的なスケジュールを共有した。接種人数についても言及され、市内の医療機関と連携した体制づくりに努めることが述べられた。
さらに、教育現場においては、給食の改善と県産品の活用が話題に上った。教育部長の加藤益生氏は、学校給食での県産品利用について現状を報告し、教育課程の中での取り組みを強調した。特に、地元の特産品を使った給食が子供たちの食育に寄与しているとの観点が示された。
一方で、津知小学校と潮来小学校の統合問題についても意見が交わされ、保護者から反対意見が多く寄せられているとの情報が紹介された。教育部長はこれを受けて、統合準備委員会を設置し、今後の進捗を見守る重要性を指摘した。
生活困窮者支援に関しても議論され、環境経済部長の土子正彦氏は、実施されている市の持続化給付金の状況を報告し、やや乏しい申請数の理由と、飲食業や観光業などの苦境を説明した。
このように、多岐にわたる意見が出され、市の運営や施策に関する検討が続けられている。特にコロナウイルス感染症の影響による生活困窮者への支援策は、より一層の強化が求められる状況と言える。