令和4年3月8日、潮来市議会の定例会で市政一般に関する通告質問が行われた。
議長である箕輪昇氏は、新型コロナウイルスの影響を考慮し、会議の進行において皆の理解と協力を求めた。市長の原浩道氏や執行部の職員も参加し、市政について多方面からの質問に答えた。
特に注目を集めた発言は、平田健三議員による子育て支援事業の拡大に関する質問である。平田議員は、出産お祝い金の支給や新生児への抱っこひも配布の提案、放課後学童クラブの助成金拡大など、具体的な支援策を求めた。
市民福祉部長の茂木衛氏は、出産お祝い金の支給について、「他自治体の状況を踏まえ、調査研究を進めたい」と述べ、抱っこひも配布については近隣の声を聞きながら検討するとした。また、放課後クラブへの助成拡大についても、他市の事例を参考に進めていく意向を示した。
高齢者支援についても質疑があり、平田議員は紙おむつの支給拡大や補聴器購入の助成を求めた。茂木市民福祉部長は、現在の支援対象者を把握し、近隣自治体の実態を調査した上で対応を考えると述べた。
さらに、平田議員はデジタル分野での女性就業促進についても言及し、県や国の支援制度の活用を提案した。環境経済部長は、茨城県の様々な女性支援プログラムを紹介し、潮来市でも必要に応じた取り組みが必要だと認識していると回答した。
また、カーボンニュートラルについても議論があり、平田議員は市の取り組みや電気自動車導入の進捗、プラスチックごみ削減の啓発活動提案を行った。榊原環境経済部長は、既存の支援策や新設の基金創設に関する情報を提供し、今後の市の対応について見解を述べた。
最後に、議会は休会の決議を行い、次回会議の日程について案内された。