潮来市の第3回定例会が開催され、市政に関する重要な質問が数多く交わされた。
焦点となったのは、通学路の安全対策と給食の改善についてだ。特に、武装勢力への準備が急務とされ、通学路の危険箇所での改善策が求められる一方、教育現場でも給食の質向上のための提案が出された。
通学路の安全について、各議員からは具体的な改善要望が挙がった。通学路安全推進会議の塙教育部長は、「未対策箇所は現在13か所で、過去には9割以上が安全対策が実施済み」と明言。未対策の理由として、信号機設置基準を満たさない地域が多いことが挙げられたが、改善策を模索している。
また、日向の交差点での交通事故の問題についても言及され、過去10年間で報告された12件の事故の内容が説明された。市長は、「必要があれば警察署を訪れ、直接要望を伝えるよう努める」との意向を示したことから、さらなる対策実施に期待が高まっている。
給食に関して、塙教育部長は「給食アンケートの結果、おいしいとの評価が9割」と述べ、今後の改善に向けた意見を出し合っていると報告した。リクエスト給食の導入も視野に入れており、保護者とのコミュニケーションも重視、ぜひ教師の意見も取り入れていきたいとの姿勢が伝えられた。
さらに、ハナモモの郷についても報告があった。以前のオーナー制度の復活が議論され、土壌適性に合わせた育成方針の見直しが行われた。市長はオーナーへの説明責任を果たし、連絡を行う意向を表明した。
潮来市のコミュニティ広場は、今後も地域の憩いの場として管理される予定だが、維持管理の負担が大きく、協議会のボランティアメンバーの高齢化が問題視されている。市もこの点についての意見交換を行い、参加者が安心して活動できる体制を作るべきとの意見が集まった。
今後、安全な通学路確保や給食の更なる改善が期待される潮来市の取り組みから目が離せない。