令和3年第2回潮来市議会定例会が開会された。
議場では、議長の笠間丈夫氏が出席者に感謝の意を表し、感染症拡大防止への協力を求めた。その後、表彰伝達式が行われ、今泉利拓議員と薄井征記議員が茨城県市議会議長会からの二十年表彰を受けた。
市長の原浩道氏は、新型コロナウイルスの影響やワクチン接種について報告を行った。特に、4月20日から75歳以上の高齢者への接種券発送を開始し、今後もワクチンの供給状況に応じて順次接種を進めると述べた。
ワクチン接種は、市医師会との連携の下で実施され、様々な医療機関でも接種が開始されている。原市長は「市民全員が接種できる環境を整える」と強調した。
市長はまた、初夏に開催予定の第70回水郷潮来あやめまつりについても言及し、昨年は中止となった苦渋の決断を振り返った。今年は感染対策を施した上で事業を実施し、安全・安心の環境で市民に楽しんでもらいたいと語った。
議案の中で注目されるのは、潮来市固定資産評価審査委員会条例の改正と介護保険条例の改正である。これらは新型コロナ影響により収入減少した介護保険第1号被保険者への保険料減免措置を盛り込んでおり、議員たちはその内容に注視している。
多くの議案が提案され、議論が行われる中、請願第1号が登場した。これは、安全・安心の医療・介護の実現と国民の命を守るために必要な意見書の提出を巡るもので、佐々木徹議員が説明に立ち、医療体制の見直しや人員の増加が求められた。
議会運営委員会での日程調整を経て、本定例会は6月18日までの会期で進められる。本日は休会の決定がされた。次回は6月8日火曜日に本会議が開かれる予定である。「市民の安全と健康を守るため」と議員たちの発言が続く中、今後の議会の行方が期待される。