令和4年3月10日に開催された潮来市議会定例会では、議案第2号から第14号までが質疑対象として検討された。特に注目されたのは、潮来市運動施設条例の制定についてである。
兼平直紀議員は、都市公園条例から個別の運動施設条例に移行する理由をただした。これに対し、生涯学習課長の村田政子氏は、周辺自治体の運動施設管理の実態を参考にしたと説明した。新たに制定されることで、運動施設の一括運営が可能になるとし、効率的な管理が期待されると強調した。
議案第8号の質疑では、志村一議員が運動施設の使用料について、地域による料金差を設けた理由に関心を示した。この件について、村田課長は市内外の利用者から公平な負担を求めるための措置だと説明した。特に在住者の使用料金もはっきり区別されることが重要視されている。
また、平田健三議員は、運動施設利用の責任に関して、利用者の区分け基準などを再確認。村田課長は、団体利用において過半数で判断されると答えるなど、明確な運用方針があることを示した。さらに、災害時の設備利用についても、環境経済部長の榊原徹氏が検討していくと述べる。
次に、補正予算の議案についても討議が行われ、保育士や支援員の処遇改善に向けた補助金の内容が説明された。実川治子子育て支援課長は、新型コロナ疫情による影響も念頭に置きつつ、保育の質を維持・向上させるための補助金が計上されていることを強調。市内の職員に対しては、改善計画の提出が求められる。
最後に、質疑が一通り終了し、議案第2号から第14号までが常任委員会に付託されることが決定。引き続き関連案件についても広範な議論が必要である。次回の本会議は3月18日に開催予定であり、翌日の17日までに議員の反対討論が求められるとのこと。