潮来市を舞台に行われた令和5年第2回定例会で、さまざまな市政に関する質問が行われた。この会議では市長が力を入れている取り組みや、市民の催しに関連する安全対策の議論が中心となっている。
今泉利拓議員は、3期目を迎えた原市長が特に重点を置いている主要事業について質問をした。庄司敦子副市長は、企業誘致戦略のため企業立地戦略室が設置されたことや、地域活性化に向けたデジタル技術を活用した取り組みを強調した。特に、企業誘致推進のために、新たに設計された戦略による成果が期待されるという。
また、現在開催中の第72回水郷潮来あやめまつりに関連して、あやめまつりの安全確保についても意見が寄せられた。大崎優一観光商工課長は、傍観者の安全対策に向けた取り組みを説明し、スタッフによる巡回警備や安全対策の強化に努めていると述べた。これに対して今泉議員は、観光客の多い状況下での安全対策の重要性を指摘した。
さらに、シングルマザーへの支援についても言及された。榊原徹市民福祉部長は、潮来市には191名のひとり親世帯があり、具体的な支援策や児童扶養手当の実施状況について説明した。特に、今後の施策としてシングルマザーたちの生活環境改善や心理サポートの必要性を強調した。
このように、会議では市民の立場を考えた積極的な政策議論が展開された。この議論を通じて市民の意見が集約され、具体的な政策形成へとつながることが期待される。また、数多くの市民から寄せられた質問や要望は、今後の市政運営に具体的かつ有効な影響を与えるものと考えられる。