令和6年第2回潮来市議会定例会が5月28日に開会した。
潮来市は、新型コロナウイルス感染症からの経済回復を目指し、複数の議案を提出した。本議会では、潮来市長の原浩道氏が経済情勢について言及し、地域の経済活性化に向けた施策を進めていることを報告した。
市長は、国における経済対策を踏まえ、地域の少子高齢化問題や人口減少対策を強調した。特に、新産業拠点整備事業やデジタル田園都市国家構想交付金を活用した取り組みが進行中であることを説明した。
報告第1号から第7号では、令和5年度の繰越明許費繰越計算書や水道事業会計の繰越計算書などが提出された。特に水道事業に関連する報告では、国道51号バイパス工事の遅延に伴い、石綿セメント管の布設替え工事が繰り越されることが強調された。
議案第22号では、空家等の適正管理に関する条例の一部改正が提案され、管理不全の空家に対する新たな指導・勧告規定が設けられる。議案第23号は家庭的保育事業の基準に関する改正案で、児童の職員配置の基準が見直される。議案第24号では、茨城県後期高齢者医療広域連合の規約変更について説明が行われた。
土木費に関する議案第25号では、令和6年度一般会計の補正予算が提出された。その中には道路整備事業や公園整備の国庫補助申請が含まれており、予算総額が143億2303万7千円に達する見込みである。
最後に、議会は5月29日から6月3日まで休会とし、次回の議事は6月4日に予定されている。議会運営に関しては、質疑や発言通告の締切は5月30日であり、議会が市政の透明性を保つための努力を続ける姿勢が示された。
そして、表彰伝達式では、市議会議員が8年連続で表彰を受けたことが讃えられ、地域の活性化に寄与するその功績が強調された。