令和4年9月7日、潮来市議会において様々な議題が討議された。
水郷潮来花火大会については、実行委員会の経過が議論された。昨年と一昨年は新型コロナウイルスの影響により中止となり、今年もガイドライン遵守の難しさから十分な議論ができずに早々と中止が決定されたことが報告された。これに対する再質問も相次ぎ、特に延期案について検討されなかった点に疑問が呈された。市民や観光客の健康を守るためのガイドラインの遵守が難しいとの意見があり、今後の花火大会開催に向けた取り組みが求められている。
続いて権現山公園の復活に向けた環境整備が議題に上がった。権現山公園は桜とツツジの名所であるが、現状は手入れが行き届かず、ボランティアによる限られた除草作業のみが行われている。このため、月1回の除草作業の実施など、より多くの時間をかけた環境整備が求められた。また、樹木医の交えた桜の手入れと新たな植樹が重要視されている。
さらに、官民連携による観光推進についても意見が交わされた。桜や自然の美しさを存分に発揮し、市民と観光客が共に楽しめる体験型の観光イベントが必要だとの意見もあり、官民の連携が強調された。特に、民間主導の観光振興が望まれる一方、行政はそれを下支えする役割を果たすべきであるとの意見が一致した。
来年秋に予定されている全国育樹祭に向けても、水郷県民の森の活用が議論され、具体的な行動計画が求められた。特にアウトドアや子ども向けのアクティビティが評価されている中、地域資源を生かした新しい形のイベントが期待されている。
潮来市は、新型コロナウイルスの影響を受けた地域振興や観光イベントの開催に関して柔軟で迅速な対応が必要であることを議員が訴え、具体的な施策への期待が寄せられている。