令和5年6月、潮来市議会定例会の重要な議題において、防災対策や企業誘致など、市の未来に関わる問題が話し合われた。
この定例会では、特に防災対策が重要視されている。4番議員の石田裕二氏は、先日の大雨被害を例に取り、自主防災組織の活動支援や地域コミュニティの重要性を訴えた。庄司敦子副市長は、自主防災組織リーダー研修会の開催を通じて、地域の防災意識を高める努力を強調した。また、再質問では、地域コミュニティの加入率低下が懸念され、支援が必要であることが指摘された。これに対し、副市長は行政の支援体制を見直していくと答弁した。
企業誘致についても重要な話題として挙げられた。石田議員は、潮来市の第7次総合計画に基づく企業誘致戦略を問うと、酒井進企業立地戦略室長が現在の工業団地拡幅計画や地場産業への支援を説明した。特に、新たな産業用地の確保が急務であることが示され、各種の行政施策が必要であるとの見解が共有された。さらに、需給調査を基にした計画作成が進められることも報告された。
交通環境政策に関しては、石田議員が主要道路の整備計画の必要性を訴えた。市道や延方地区の分断の解消についても話題となり、河瀬由香企画政策課長からは現在の計画と市民意見の反映が具体的に進められていると述べられた。市街地のアクセス環境を整える努力が続けられており、道路整備の重要性が再確認された。
最後に、自転車ヘルメットに関する補助制度について阿部慶介議員が質問。特に高齢者や学生を対象にしたヘルメットの購入支援が求められ、庄司副市長は近隣他市の施策を参考にしながら、今後の検討を進める意向を示した。このように、今回は市政全般にわたる重要なテーマが話し合われ、市民の命と安全に関わる施策が強調された。今後の議論と施策が期待される。