令和元年第2回潮来市議会定例会が6月11日に開催され、様々な市政に関する意見が交わされた。重要なテーマの一つに、道の駅いたこの無料バスについての存続がある。先の議会でも取り上げられたこの問題に対し、議員たちは多様な視点から議論を繰り広げた。
田崎清議員は、潮来市最大のイベントであるあやめ祭りを念頭におき、津軽河岸跡石の蔵のテナント募集の進捗状況について質問をした。市長公室長の額賀浩君は、過去1月に辞退があったことから再募集が遅延している旨を述べた。運営方針についても、地方創生交付金を活用し、食と文化の拠点としていくことを強調した。また、問い合わせが3件あったことも報告された。
また、交通事故防止策についても議論され、多くの意見が出された。市民福祉部長の小沼雅義君は、教育現場での安全対策や通学路の安全点検について説明。その中で事故防止のため、立哨指導や交通教室の実施状況について触れた。
市長の原浩道君は、道の駅いたこの無料バスが交通弱者支援の一環であり、今後の公共交通網を考慮しながら終了する旨を述べた。この決定には賛否が分かれ、原市長は財源の問題とともに、利用状況を鑑みた上でサポートを行う必要があると強調した。
さらに、長勝寺の茅葺屋根補修事業についても議論され、将来的なガバメントクラウドファンディングの活用に期待が寄せられた。市長室長は、事例から学びつつ、市民参加を促す場としての取り組みの重要性を認識している。関係人口の創出のため、ふるさと納税を活かした事業とし、今後の方針を市民と共有する場を設けていく方針も示された。
最後に、牛堀出張所跡の土地利用についても切羽詰まった議論が交わされた。土地利用の観点から地元住民との懇談会の状況や民間事業者の意向調査についても言及され、次のステップとして活用の可能性を模索していく意向が確認された。