令和3年第1回潮来市議会臨時会が4月15日に開会された。
市長の原浩道氏は、新型コロナウイルス感染症への対応を強調した。そして、潮来市市制施行20周年を迎える本年度やオリンピック・パラリンピックの事前キャンプ受入れなどに向けた準備が進んでいることを説明した。感染者数が90人に上る中、市民に感染防止対策への協力を求める姿勢が見られた。
特に注目されたのは、潮来市税条例等の一部改正である。総務部長の額賀浩君がこの承認第2号を説明した。改正内容には、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した納税者への配慮が含まれている。具体的には、税額が増加する土地について、年度内は前年度の税額を据え置く特例が制定される。
次に、令和3年度潮来市一般会計補正予算(第1号)についても審議された。主な出所は、国からの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金で、額賀総務部長が補正額1億8,852万1,000円を増加させ、予算総額は136億452万1,000円となる旨を説明した。高齢者のワクチン接種移動支援や公共施設の安全性確保を目的とする事業が主体となっている。
また、潮来市教育委員会教育長の任命についても同意を得ることが求められた。市長は、横田直樹氏を新任教育長として推薦し、必要な手続きを進める意向を示した。教育に関する業務の重要性が改めて認識される中で、議員たちの支持を得て任命が承認された。
会議の中では、質疑応答も行われ、特にワクチン接種に関する移動支援の強化や、そのための交通手段の利用について議員から意見や質問が寄せられた。議長の笠間丈夫君は、議会運営に対する理解と協力を求め、様々な議案についての慎重な審議を依頼した。
この臨時会では、多くの議案が円滑に進められ、全ての議事が終了したと報告された。議員全員が示した意義深い審議の結果、潮来市の今後の発展に寄与することが期待される。会議は午前10時38分に閉会され、市民への影響が注視される。