令和元年6月の潮来市議会では、様々な議題について市議らが異なる視点から意見を交わす場が設けられた。特に関心を集めたのは、いざというときのためのAEDに関する質問が複数議員から出されたことで、市民の安全を確保する施策が求められる中、質問者の阿部慶介議員は、AEDの貸し出しや設置などについて進捗状況を確認した。
阿部議員からの質問に対し、柿崎純一総務部長は、イベント等でのAED貸し出しに関して今後の調整を進めていることを明らかにした。特に、体育館への設置については、体育館に差し入れたご意見を踏まえ、今後とも検討を続ける方針であるとした。さらには、講習会を通じて市民の意識向上を図る必要性が強調され、具体的な取り組みが求められた。
また、2020年に向けたスポーツ振興についても議論が展開された。阿部議員は、流行するスポーツ教室等の事業の進捗状況について、関心を寄せる市民の期待に向けて意見を述べた。加藤益生教育部長は、令和元年度の「夢の教室」やオリンピック教室の進捗状況を報告し、地元の小学生が参加する機会の拡充を目指す方針を示した。
一方で、潮来市の高齢者福祉や医療体制についても懸念が示された。市民福祉部長は、ひとり暮らし高齢者の見守りや緊急通報システムの状況を説明しつつ、協議機関の設置が進められていることを報告した。特に、地域医療センターの受け入れ体制について、市民からの意見も伺いながら関係機関と連携を強める必要があると認識されている。
さらには、アイモアのような商業施設の慢性閉鎖の中、潮来市にとっての新たな経済振興策が求められ、議員らは新しい利用方法や地域との連携を考慮した提案を行うことが必要とされている。今後は引き続き、市民の声を反映し、地域振興へ向け多角的な視点から検討を慎重に進めていくことが求められる。