令和2年12月9日、潮来市議会定例会が開催され、市政一般に関する通告質問の議題が取り上げられた。議長の笠間丈夫氏は、会議の中で感染症対策に言及し、各議員の質問に対して順次答弁が行われた。
出席した議員は16名であり、執行部からは市長や副市長、各部長などが説明のために参加した。最初に行われた質問は、平田健三議員による市民サービス案内についてであった。平田議員は、遺族が行うおくやみ手続きについて、市の現状及び他の自治体の取り組みを参考にした提案を行った。これに対して小沼雅義市民福祉部長は、現在の市の手続きの流れを説明し、市民ハンドブックの導入についても前向きに検討する旨を述べた。
次に、平田議員は水郷三都交流についても質問した。潮来市、鹿嶋市、香取市の連携による観光振興の強化が重要であるとの意見が述べられ、土子正彦環境経済部長が現在の取り組み状況と観光振興を継続する意義について答弁した。また、結婚新生活支援事業に関しての意見が交わされ、出会いの場づくりや支援金の拡充が求められた。
続く質疑では、石田裕二議員が高齢者や障害者に対する支援に関する取り組みについて質問。市民福祉や教育部門からの答弁があり、地域ごとの連携やサービス向上に向けた様々な方策が検討されていることが示された。特に、平田健三議員の提案として、オンライン授業の活用や、メンタルケアについての重要性が響いた。
市長の原浩道氏はこれらの質疑に対し、引き続き地域の協力を得ながら、観光や生活支援の取り組みの充実を図っていく考えを強調した。潮来市が持続可能な発展を目指し、住民の声を大事にしながら施策を進めることを今後の課題としている。