令和6年6月5日に行われた潮来市議会定例会において、様々な議題が議論されている。特に、市内での道の駅「いたこ」に関連する運営支出や、津知小学校グラウンドの活用、老朽化したクリーンセンターの問題など、地域の課題が多くの関心を集めた。
まず、道の駅「いたこ」についての質問があった。佐々木徹議員は、過去最高の取引高を記録した道の駅の運営支出について質問し、環境経済部長の沼田武男氏が、年間の支出額を詳しく説明した。彼は、道の駅に関する指定管理者収益納付金や、経常利益についても言及し、これによって地域経済の活性化に寄与していると強調した。
続いて、津知小学校のグラウンドについても言及され、教育委員会の吉川増夫氏が現在の状況を説明した。市民からの強い要望が寄せられているこの土地の使い方に関して、今後の対応が求められている。また、老朽化したクリーンセンターについても議論されており、廃棄物処理におけるリチウムイオン電池の影響について、環境経済部長が火災の原因を説明するなど、重大な課題が浮き彫りとなっている。
さらに、潮来市における消防署の移転計画についても議論が交わされた。市長の原浩道氏は、高速道路や市の中心部に近い場所への移転の可能性について述べ、危機管理や住民の安全を第一に考えていることを説明した。さらに、公共交通網の見直しについても触れられており、市民の利便性向上を目指す取り組みも進められているとのことだった。
最後に、高齢者支援策や農業振興の initiatives についても触れられた。高齢者タクシー助成制度が好評の中、助成額や対象者数が年々増加している。また、農業振興については、国や県の補助を受けた土地改良や、農業の需要を踏まえた施策が実施されていることが強調された。全体を通して、市の各種施策への意見や要望が盛り込まれた実りの多い会議であった。