令和3年9月8日、潮来市議会は第3回定例会を開催し、新型コロナウイルス感染症対策についての議論が行われた。会議の冒頭、議長の笠間丈夫氏は、感染症の拡大に伴う注意点を強調した。
続いて行われた通告質問では、2番の志村一議員がごみ集積所の管理状況について取り上げた。彼は、市内のごみ集積所が維持されていない場所があることや、違反シールが貼られたごみ袋の存在を指摘した。環境経済部長の榊原徹氏は、潮来市内には約1,330か所のごみ集積場があり、利用者による適切な管理が重要であると答えた。
また、志村議員は、高齢者ごみ出し支援業務の現状についても質問した。榊原部長によれば、独り暮らしの高齢者を対象に、週1回行われる個別回収事業が開始され、今後も支援範囲の拡大が計画されているという。
次に、志村議員は千葉県八街市の交通事故を受けての通学路の安全対策について質問。教育部長の塙誠一氏は、危険箇所の確認や合同点検の計画を進めていることを報告した。
新型コロナウイルス対応として、教育現場ではオンライン授業や分散登校の実施が行われていることも補足された。教員のワクチン接種が進められ、子供たちも感染防止策に取り組んでいるという。また、子供たちの健康についても留意し、様々な方法でサポートを続ける考えが示された。
さらに、潮来市の農業施策においては、新型コロナウイルスの影響を受け、特に大規模水稲経営への寄与が期待されることが述べられた。環境経済部長は、潮来市の農業従事者が減少している現状を踏まえ、今後の支援策を検討していると答えた。
この定例会では、感染症対策や教育、安全なごみ出しのルール浸透、交通安全を促進するための施策、さらには農業生産の促進に向けた取り組みが多岐にわたって議論された。出席した議員はそれぞれの立場から意見を述べ、潮来市のさらなる発展を目指す意思が感じられた。