令和元年12月18日、鉾田市議会は定例会を開催し、議員たちは様々な問題について議論を交わした。この日のメインテーマには、台風による市内被害の状況や、学校バス運行の安全性に関する指導が取り上げられたのが特に目を引いた。
まず、小沼勝議員が台風15号などの影響で鉾田市内の農業に甚大な被害があったことに触れ、復旧作業を行った区長や消防団への謝意を表した。彼は、地域の皆が協力し合い、災害に対抗する強い姿勢が必要だと強調した。さらに、農作物に対する支援の必要性についても述べつつ、特にスクールバスの安全問題についての質問に移った。
スクールバスに関しては、事故が発生した際の対応について、教育長の石崎千惠子氏が答弁した。それによれば、国体応援バスの接触事故の報告が遅れたことで不安を煽ったが、今後は議会事務局にも早急に情報提供を行うと約束した。
また、総務部長の関谷公律氏は、鉾田南小学校の安全対策について具体的な進捗状況を報告し、交通信号の設置状況やバス運行の安全管理についても言及した。彼は頑丈な交通ルールを整備し、子どもたちが安全に通学できるよう努めると述べており、特に信号機の設置についての課題を強調した。
一方で、台風による影響での農作物や住宅への被害状況も報告され、鈴木賢氏(産業経済部長)は被害額や支援対策についてデータを提示した。台風によってミニトマトやハウスの事故が発生し、予想以上の経済的損失がもたらされたことが明らかになった。
小沼議員はこうした状況を受け、再発を防ぐためには、災害対策としての事前準備が不可欠であると訴えた。その一方で、葛藤もある中で地域が一つとなって問題解決に取り組む重要性を市に求めた。
教育部長と総務部長が相次いで発言し、今後の再構築プランや災害復旧の方針について一致した意見を述べたことも印象的だ。